moonman in da 4.5畳

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おしえてこがわせんせい!5 /はも

こがわせんせいの口から「リゾプロ」の一語が出た時の衝撃たるや……なんでしょう、衝撃すぎて良い例えがひとつも思い浮かびません。私はまじのまじに、こがわせんせいはジャンル自体を、存在自体は知っていても、その内容はほとんど知らないと思い込んでいたのです。まさか「暗チ」というワードのみならず、そこのキャラを知ってる上にピンポイントでカプバレまでしてるなどと、誰が想像できましょうか。そして、カプばらししてその話するとなると、ダイレクトにトラウマに触れるよな……どうしよこれ、どのタイミングで言お……てか永遠に言えないんじゃ……と日々悶々と考え、でもいよいよ精神的に追い詰められすぎてとうとう吐いたわけですが、なんだよ〜〜!!とっとと言っちまえばよかった!!めっちゃくちゃバレてんじゃん!!!はっっず!!!とにかくはっっっず!!!!!😂😂😂

ところで書きたい読めない読みたい書けないの件についてのアドバイス、大変ありがたく拝聴しました。ぜひそのやり方を取り入れてみたいと思います。そして、自分には逆に、己とまったく解釈の違うものに創作意欲を刺激されるアンチ精神(暗チだけにな!)みたいなものがみなぎっていたりもするので、それも同時にやっていこうかなと思いました。どっちにしろ、それらを見つけるために全てに目を通す必要がある、ということですが……。

叔父のエピソードとんでもないですよね?私も思いました。漫画やん、て。てか15で組長て、ジョルノやん。て。どうですか、私は晴れてリゾプロの女になったおかげで、これまで畏れ多くてするっと口にすることができなかった名前をこのようにいとも簡単に発することが出来るようになったのです。ジョ ル ノ 。ジョバァーナ。
叔父x組長、組長x叔父、どちらもおいしいですが、いかんせん叔父が、見た目も含めあまり萌えキャラではなく……残念です。聞いたことのある叔父の学生時代のエピソードって、なんか、絶妙にもえないドジっ子みたいなやつばっかりなんですよね……。

いまにして思えば、逆に忍跡ってそんなに絡みなかったんですね。二次読みすぎて(特別忍跡を読み漁ったということではないですが)、普通に結構やりとりしてたように思ってましたが……。「お姫(ひぃ)さん」というのも、公式だったと言われれば、あ〜なんかすっごい初期の、まだ跡部の顔とかちょっと違う頃に一回言ってたかな……?と思ってしまうほどです。

ワンピース他に対する身体反応分かります。泣けますよね。まさに、「尊……」て口押さえて涙ながすテンプレの姿を地でいきますよね。でもなんか、年齢にかかわらず、昔からそういうのってあった気はします。自分のことでいえば、大学生のころも、別に一番の推しとかではないキャラのこととか、なんか知らないけどあるキャラ(受)が水筒を持っているというだけの場面とかを不意に思い出しては、よく泣いていましたね。
最近私は感情が振り切れて虚無になりつつあります。多分一種の防衛本能で、これ以上情緒が乱れるとまずいと脳が判断して、ピタッと思考が止まったりします。9年前、当時の写日記でも書いたのですが、はじめてジョジョ5部の原作を読んだときに、大げさじゃなく「あ、これ私興奮しすぎて読みながら死ぬかもしれない」と思った瞬間があったんですが、それは、「フィレンツェ行き超特急の巻」でした。主人公チームのブチャラティとミスタが敵と凄まじい死闘を繰り広げるんですけど、その時の敵が今の推しの一人、プロシュート兄貴なんですよね。あの「興奮しすぎて死ぬかもしれない」の感じは、ストーリーに興奮していたわけじゃなく、9年後の自分の感覚を先取りしていたのかもしれないなと今にして思ったりします。未来の自分が会いに来てくれたんだね、って……。情緒が乱れすぎて、ときどき夜中に目を覚ましたりしてしまうのですが、先日も、なにか凄まじくエモい夢を見て泣いて目が覚めました。内容はまったく覚えていなかったのですが、推しカプの夢だったということは何となく分かる……!!と思っていたのですが、昼過ぎになって、それが、自分がうどん屋で皿洗いをしている夢だったということを急に思い出しました。萌えってなんなんでしょう?健康にいいんですか?悪いんですか?

沼のはも

あー−−−だめだ
だめだだめだだめだ…そっちいっちゃだめだ…
素数…今こそ素数を数えるんだ…だめだめそっちいっちゃだめ…まだそっちはだめ…2,3,5,7,11…だめ…いっちゃだめ……………たすけて…………
12作書いた…? 書き始めた、じゃなくて…??? /こがわ

12作書いた…? 書き始めた、じゃなくて…??? /こがわ

組長? 組長の息子じゃなくて…? が、すっかり霞むほどの衝撃の展開。ハマって1ヶ月ちょいの人間が12作もすでに書いているという…嘘だろハミ太郎…😱😂
さて、衝撃すぎて脳みそが素数を唱えたがるのですが、素数が何なのかそもそも知らない、ということに気づいたので、もう本題に行っちゃいましょう。

【己が書いてるときに同カプの作品を見れない!けど見たいに決まっておろう!どうすりゃいいのよ!?】

…の件🎫ですね。孤独を極めなければ書けないタイプの不器用オタクと書いてこがわと読むくらいなので、このお悩みはまったく他人事ではありません。
わたくしの場合、漫画やイラスト作品なら割といつでもいけるのですが、小説作品は、己が文字書きということもあり、ガッツリ書いてる期間はほぼ読めません。つまり、そうじゃない時期には読めるわけです。もしかしたらハミィも、今の初期衝動が落ち着き、推しカプを書かずとも心の平穏を保てる時間が増えれば、推しカプ作品を大量摂取することも夢ではないかもしれません。

でも!でも!でもでもでもでもでもそんなに待てねぇ!推しカプすぐ食いてぇ!ハイ!リゾップッロ〜!
…ですよね。そんなおはもさんの切なる叫びに対し、😎つ💊【時間薬】なんてテキトー回答で済ませるこのこがわじゃあござんせん。マジレスします。
自分と、カプ解釈やキャラ解釈、作品の中で言ってることが似ている作者をどうにかして見つけ、とりあえず、その人(達)の作品だけを安全圏として摂取するのです。そうすれば、その作品がどれほど素晴らしく心震えようとも、少なくとも自作に影響を受けることはない(なぜなら元から考えが近いから)ので、この技で多少は書きながらの摂取もいけんじゃねーかなと思います。まァ、でもこれ、そーゆー作者を見つけるために読まねばならぬ、という大矛盾が発生してんですけどね😂

ところで叔父様のエピソード、まんま漫画じゃないですか。漫画というか、BL漫画でそんなんありそうですよね。「中学生ぽくはなかった」同級生組長と大人になってから再会してのあれやこれや…叔父様は忘れてるけど、当時の組長の心を救う行動を何かやってて、組長は淡い恋心を持ち続けていて…これだと叔父x組長ぽいな。組長x叔父のパターンの妄想もしてみたいと思います。

忍跡、ほんとにな…。顔カプだの顔カプだの顔カプだのと中傷されながらも、「奴が氷帝の天才だ」発言のみを拠り所にこの20年を戦い抜いてきた個人サイト時代からの生き残りの忍跡の方々は、今、ようやく大許斐の手により公式の冠が授けられようとしているこの時に、いったい、何を思うのでしょうか…インタビューして回りたいくらいです。

ところで、これは悩み相談というより、単なる加齢のご報告になるかもなんですけど、「モンキー・D・ルフィが格好いい」「モンキー・D・ルフィが可愛い」というだけで涙が出てくるんです。他にも、「アーニャ・フォージャーが可愛い」「アーニャ・フォージャーがいじらしい」「ドンキホーテ・ドフラミンゴがかつて賞金首としてシャバで暴れ回っていた」「ヤマトとエースが夜通し酒を飲んで語り合った」などでも泣けますが、弟も「ルフィ見ると何か涙が出てくるんよね〜」と言っていたので、これって我々の年頃では普通の身体反応ですよね?
おしえてこがわせんせい!4 /はも

おしえてこがわせんせい!4 /はも

昨日の木更津兄弟小説の感動冷めやらぬ中、あらたなご相談です。

先日は取り乱してしまいすみませんでした。推しカプにくるって1年半のこがわせんせいも同じ心持ちだと知り、少し安心しましたが、同時に空恐ろしくなりました。1年半たっても……?体もちます……?
前回回答いただいたときに、テニスカプの現状についてご教授くださいました。謙光の件です。驚きました。今やこのメンツに入りますか。そして、28の順序についてはともかくとして、忍跡はやはり根強いですね。現在、新テニにおける唐突な忍跡の展開に、長年の支持者の方々が息をしておられるのか心配です。

叔父の中学の頃の話ですが、「クラスメイトに暴力団の組長がいた」です。さしものこがわせんせいも、このはもと同じ言葉を口にすることになると思います。「組長?組長の息子じゃなくて?」。組長です。

さて、インパクトの強いエピソードを先に持ってきて、ここからの話をぼやかそうという作戦が功を奏することを願いつつ、以前わたしは、推しカプに関して、なかなか紹介しないと思っていたら、知らぬ間に普通に家に上がり込んでて図々しく冷蔵庫のなかのもの食ってる、という状況になりそうだと言いました。連れてこないうちに別れてしまっているか、付き合う相手が変わってる可能性もあると。記事を見返してみたら、私が推しカプと交際し始めたのが、だいたいひと月ちょっと前の話です。こがわせんせい。私はまともに紹介もしないうちに、ついに推しカプとの間に子を作ってしまいました。どこの馬の骨とも知れぬ男との子を玄関口に待たせ、敷居をまたぐ無礼をどうかお許しください。そして笑ってください。子は10人以上います。交際ひと月で交わりたおした結果です。ちなみにうち3人は成人を迎えていますが、子供の成長ってあっという間ですよね……

これはどういうことですか?なぜ9年前からハマってるジャンルで今更こんなことになるのですか?推しカプは、ジョジョの奇妙な冒険第五部の暗殺チームのメンバーリゾットxプロシュートなんですけど、これをなかなか明かさなかったのは、ジャンル的にこがわせんせいがご存じないところであったことと、せんせいのトラウマ(わぎり)にもろに触れるところのアレだったということもあって……よりによってでほんと申し訳ない限りです。
そしてご相談は、摂取と排泄の問題です。自分は、精神的にめちゃくちゃ引きこもらないと書けないタイプで、他のもの(同ジャンル二次)を読みながら同時進行で自分のものを書くということが苦手というか、そもそもあまりやってきてもいないんですけどどう考えても出来なさそう、という感じなのです。キャパがめちゃくちゃ狭いのです。なので、ひたすら孤独に書くことだけに集中するのがベストなのですが、それはそれで余りにも独りよがりになってしまいますし、というか普通に他の作品も読みたいに決まってるので、いつもこの塩梅に悩まされます。もう少しすれば、この辺りのバランスがうまくとれるようになるのかもしれないのですが……こがわせんせいはその辺りの両立は特に意識せずされてるのでしょうか?
今後は、推しカプの特性にまつわる悩みについてもご相談させていただきたいです。

最後に、再度の叔父エピソードで蓋をして、何か色々うやむやにして終ろうと思います。
クラスメイトの組長は、元組長(父)の死去?か何かで跡を継ぎ、学校にもそういう何らかの書類のようなものが正式に提出されていたそうです。何でそんな強烈なネタうろ覚えなんだよって話なんですが、とりあえずそのクラスメイトの組長は「中学生ぽくはなかった」らしいです。

鱧って見た目怖いから、意外と族グッズデザインにほんとに向くんじゃないのと思っていっぱい画像検索してたら、なんかだんだん気持ち悪くなってきてやめた 鱧きめぇ /はも

はも視点のアンサー小説書いてたら、あまりにもクソ女になったからさすがにやめたwww

亮くんの素敵なとこは、仕事熱心なところと、誕生日にプレゼントとは別に花束くれるところと、こんな美味しそうなバーガー作ってるのに「バーガーキングの方が美味しい」と思ってるところと、淳にいい加減族やめろとかそういうこと言わないとこだよね。そんで、子連れもふくむ若い女グループやら善良そうな老夫妻とかでにぎわうランチタイムに、たとえ淳が族スタイルで来店したとしても、もちろん咎めないし気にもしないよね。でも淳は絶対行かないんだよね。気づかいとコンプレックスだよね。淳のなかの亮くんコンプレックスって、形と大きさ変えてずっと残ってるっていうか、そもそも捨てる気ないよね。
けど亮くんもあれでいて、ずっと淳にコンプレックスというか負い目感じてたのかもしれんのよね、それこそルドルフ取り違えスカウト事件のときから……。そんで、淳と付き合ってたはもと略奪婚したことで負い目は決定的になって、なりすぎて逆に開き直って「おまえはおまえ、俺は俺」みたいになったのかもしれんけど、じゃあ結果的によかったじゃんって話なんだけど、まあそんなに気にすることはないよ、出会う順番が逆だったら、淳に傾いてただけのことだから……(クソ女)

ひっっじょー−−にもえた……そしてシンプルに読み物としてすばらしかった……大ありがとうこがわせんせい……と淳と亮くん……木更津兄弟に幸あれ。ちなみに実際のはもは、淳のこの電話を受けても亮くんを迎えに行くという発想をもたないし、そっとしておくのは自分が1秒でも長く眠るためである。睡眠時は電源を切りがちだし、たとえ繋がる状態で着信に気づいたとしても出ない(クソ女)

(※どなたもご存じないでしょうが、はもには、暴走族の淳と付き合っていて、その時に留学からもどった亮くんと出会い隠れて恋仲になり、淳にバレて半殺しの目にあうが、結局その後亮くんと結婚した、という過去があります)

🌺🎁🎂おはも生誕後日祭IN DA 4.5畳🥂🎉🌺 /こがわ

さぁさぁさぁ!今年もやって参りましたおはもさん生誕祭!5/14は過ぎただろって…?ノンノン、5/14という概念の1日は確かに過ぎたかもしらん、しかしな、ハミィの生誕を寿ぐ気持ちは365日燃えたぎってんのよ…!というわけで、これからも散発的・突発的にこの祭りは開催される予定なので、油断すんじゃね〜ぞお前ら〜!!!

さてさて、それではこの良き2022年のハミデント・鱧さん生誕祭、真っ先に祝いに駆けつけたのはこいつらだ!!!!!!

✨🎂🎉🎊🥳💃🕺🌺🥂🍾🎁✨

 阿佐ヶ谷の住宅地の中に埋もれるようにしてある、兄のその店は、日を跨ぐより前に消灯されるのが普通だ。それなのに、何故か今日は、まだ店に居る気がしてならなかった。いわゆる、双子の勘、ってやつ。
 あちこちから射す常夜灯の明かりで、淡い影が散らかる路地を、俺は真っ赤な750ccの愛車を押して歩いていた。スカジャンの背中の昇り鱧も、安穏とした灯りにぼやぼやと照らされているのだろうと思うと、笑えてくる。数十分前まで、俺の背中に貼り付いていたのは、目まぐるしいパトランプだった。俺の獰猛な鱧にはもちろん、優しい住宅地を見守る電灯なんかより、危険な警告灯の方が、絶対にお似合いなのに。
 果たして、兄の店は、表の灯りこそ落とされていたが、奥の厨房の方にはまだ人の気配があった。店の敷地の端にバイクを停める。ハーブの花壇に囲まれた前庭の小径を通って、裏手に回り、勝手口をノックした。
「はーい?」兄の間延びした声が応える。夜中なんだからもう少し警戒しろよ、と思うのだが、思うだけで、「俺」と、こちらもぞんざいな、身内らしい口を利いた。
「開いてるよ、」
 外から薄い扉を開けて、厨房に直接入る。兄の亮は、調理台の上にわさわさと並べられた、俺にはあまり違いの分からない葉物野菜やら香草やらをちぎって口に入れてみたり、刻んでみたりしながら、ちらりとこちらを目で確かめた。就業時にはきっちり後ろでひとつに纏められている髪も、今は緩いハーフアップになっている。
「どうしたの、こんな時間に」
 兄としての最低限の義務だと思って質問しています。と言わんばかりの、いかにも身の入っていない声で、亮は訊いてきた。その間にも、何か傍らのメモ用紙に書き込んだり、火に掛かっているフライパンの中身を混ぜたりと、気持ちのほとんどは仕事の方に向かっている。
「いや、そこ通りかかったら、明かりが見えたから、」
 俺は勝手にそこらの椅子を持ってきて、奇麗に磨かれた調理台に頬杖をつく。楽な姿勢をとったら、眠気と、空腹が、同時に湧いてきた。瞼が重くなって、腹が調理の音に紛れる音量で鳴る。
「そう、」亮は気のない相槌だけ返した。
 こんな住宅地のど真ん中、目指して来なければ、通りかかるわけもない。だけど、兄はそこを指摘しなかったし、弟の俺は、突っ込まれないのを知っていた。
「亮こそ、こんな時間まで残ってるの珍しくない、」眠気に粘ついた声で訊くと、亮もつられたように、目をぎゅっとする瞬きをして、「んー」と唸る。
「実は、今週末からコースの料理新しくするんだけど……、うちのパティシエがさぁ、今朝出勤してきて開口一番に、"予定してたのより良いアイデア湧いたから、デザートメニュー変更したい"、なんて無理言ってきてさ……。試食した感じ、まぁ、悪くはなかったんだけど、メインで使ってるソースとの調和が俺的にちょっとズレるから、色々試してたら、……いつの間にかこんな時間になってた」
 あくびを噛み殺しながら、亮は言った。迷惑そうな口調だったが、本当に迷惑だったらそもそも残業なんかしない。そういう奴なのだ。
「へぇ……大変だね、」
「腕は良いんだけど、気紛れすぎるんだよ。急に素材探しの旅に出るとか言って居なくなったりするし……」
 それは亮も同じだろ。まぁ、あの女と結婚してからは、さすがにふらりと料理修業の旅に出るような真似はしなくなったみたいだけど。
 俺は調理台の隅の隅に置かれた、場違いなデパートの紙袋を目の端に見た。中から、美しい模様の包装紙と、盛りに盛られたリボンが覗いている。その向こうに半ば隠れた豪華な花束は、心なしか、元気がなくなってきているようだ。
 眠気に重い瞼を閉じる。亮が食材を刻んだり、鍋だかフライパンだかを動かしている音は、どうしてかいつも円やかに響いて、変に耳に立つことがない。
「────たべる?」
「………………え、……?」
 亮の声が俺に向けられた気がして、ハッと目を開けた。ほんの少し、微睡んでいたみたいだ。調理台の上に、美味そうなハンバーガーが載った皿が差し出されたところだった。
「……あ、ごめん。淳、寝てた?」
「いや、……うん、食う」
 亮は薄く笑って、コンロの方に戻る。
 横から見える限り、ハンバーガーの肉の部分はたぶん、ハーブ入りのソーセージを皮から出して円く成形した、即席のものだ。それにレタスとトマトとチーズ。潰すように両手で持って、かぶりつく。……あ、オリーブも入ってる。
「……うまい」
「そうでしょう」
 背中で亮は言った。放っといたら、一生そのままソースパンを混ぜていそうな、眠たくなる背中だった。

 店を出てから、停めたままの愛車に跨がって、俺は携帯電話を取り出した。5月14日、午前2時。もうとっくに電話帳からは消したが、空で覚えている番号を押す。
『……もしもし、』
 相手は、9回目のコールの後で出た。応答するか迷ったのか、寝ていたのか、どっちだろうと思ったが、電話口に出た声を聞く限り、起きていたようだ。いや、でも、寝付きの悪い女だったからな。分からない。
 そもそも、夜中にこいつに連絡して、まだ起きてるかどうかだなんて、当時は気にしたこともなかった。
 亮なら。
 そもそも、こんな時間に電話をかけたりはしないだろう。よっぽどの……そう、例えば、誕生日とかでもない限り。
 電話口で息を潜めている気配に、俺は、わざと板に息を吹きかけるようにして、笑った。
「そんな警戒すんなよ。……今、亮の店なんだけど、新メニューのソースだか何かで、ドツボにハマっちゃってるみたいでさ。放っといたら朝までやってるよ、あれ。せっかくの花束が萎れそうだったから、一応、連絡、」
 女は、え、とか何とか言っている。何かが軋むような音。やっぱり、ベッドに入っちゃいたんだろう。俺は電話を耳から離して、電源を落とした。そこまでしなくて良かったんだけど、何となくそうしてしまった。
 あの女は、夫を迎えに、わざわざここまでやって来るだろうか。
 それとも、仕事に打ち込んでいるのだからとそっとしておいて、朝になって飛んで帰った夫から、萎れた花束とプレゼントを受け取るのだろうか。
 俺は、今日があの女の何回目のバースデーかということさえ、忘れてしまった。
 本当に忘れてしまったんだということに、このとき、初めて気が付いた。
 来年には、携帯番号も忘れているんだろうか。
 ガソリンタンクを抱くように描かれた、燃える鱧の絵をひと撫でしてから、バイクを降りる。俺は真夜中の住宅街を、愛車とふたり、互いに慈しみ合う恋人同士のように並んで歩いた。

〜FIN〜
ボスケテハミーせんせい /こがわ

ボスケテハミーせんせい /こがわ

結局、どうしたらいいか判らんまま、ドからバラの香りして水面下でこじれるドフ鰐の後編と、撃たれて海に捨てられたチンピラのドが浜で鰐に拾われるドフ鰐と、インペルから鰐がドを連れ出して結婚するドフ鰐と、サラダドフ鰐のシャボンディデートを同時進行で書きつつ、ライバルTV料理人パロのドフ鰐と、本編終了後に山奥でテーラーやってるドフ鰐と、ド誕にまとめて互いの誕生日祝う現パロドフ鰐と、同クリスマスのドフ鰐inプラハの妄想を育てているんだけど、やっぱこれ完全に逆効果なんよ…

そんで、なにが悪いって、生来の引っ込み思案が災いしてせっかく人気カプ(当社比)にハマれたのにドフ鰐についてまだ誰とも深く語り合ったことがない、ってのも萌えをこじらせてる理由の1つだと思われるが、何より、今までハマったカプとドフ鰐との1番の違い、推しカプ=推しキャラツートップ、ってとこですねん…そら好きな色男と好きな色男が、すったもんだで切った張ったでくんずほぐれつしとるんじゃから、いつまで経っても萌え吐きそうなのも道理ってもんよ。のう。
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