moonman in da 4.5畳

CANIS THE SPEAKER #1、最高でした。
今回は、これまでCANISシリーズに脇役として出てた、ヤクザのノブ・マフィアのハル・米財務長官のサムという3人のオッサン(40半ば)が主役なんですが、#1では3人が一緒に過ごしたアメリカの施設での子供時代〜ノブの日本での過酷な少年時代までが描かれていて、これから3人がどうやって現在の位置まで歩んでいくのか、そしてこの先どうなるのか、妄想するのが楽しい…楽しすぎる…!
マジで妄想好きの人には特に、完結してから一気読みするより、今のうちに#1読んでおくべきだと断言できる。もちろんこれまでの3冊(「CANIS -Dear Mr.Rain-」「CANIS -Dear Hatter-#1,#2」)も妄想の重要なピースなので、THE SPEAKERから入ったオヤジ好きの方々にも是非手に入れて頂きたい…何しろ裏帯の人物紹介に載ってる渋いオヤジ3人はTHE SPEAKER#1にはほぼ出てこず、これまでの3冊に出てくるのだから…。
あとはやっぱ、ノブの描き方が見た目も内面描写もほんと素晴らしいなって…あんな目に遭っててもちゃんと男っぽく描いてあるとことか、自分で考えて武器を持とうと努力してる姿、同僚女子や清尾さんへの優しさとか、ノブって人間の魅力が彼の言動とルックスからきっちりガンガン伝わってきて、これぞ漫画の醍醐味って感じで、なんというかもう、有り難い…ZAKK先生CANISシリーズ描いてくれてありがとうございます…_(._.)_
この作品をBL漫画の括りに入れとくとそれだけで敬遠する人いるだろうから勿体ないよなぁ…と思いつつも、CANISシリーズがBL漫画であることが嬉しいし誇らしい。そんな気分になる、商業BL漫画愛好家20周年イヤーのこがわなのだった…。