moonman in da 4.5畳

▼今回読み倒してみたのは、2016年1月発売のBABYコミックス、【こっち向いて、愛/みちのくアタミ】です。ネタバレめちゃくちゃします。

ちなみに公式のあらすじはコチラ↓

ゲイであることをひた隠しにしてきた大学生の鈴原(すずはら)。
彼はその秘密を知る友人の中山(なかやま)にこっそりと恋をしていた。
どうしようもない想いを抱えながらも、
友人として傍にいられれば良いと鈴原は自分に言い聞かせる。
そんなある日、金欠の中山から恋人と使うラブホテル代わりに
部屋を借してくれと頼まれる。
非常識とも思えるお願いだったが鈴原は中山に部屋を貸す。
不毛な恋にかんじがらめになっていく鈴原。
彼はその場の勢いで隣人の西野(にしの)と身体の関係を持ってしまう。
性欲が強い西野は鈴原が男である事を物ともせずに
何度もセックスを繰り返すようになる。
二人の関係は心を伴わない爛(ただ)れた物だったはずが……
少しずつ西野は鈴原のことが放っておけなくなる。
短編1本を同時収録した、
みちのくアタミBLデビューコミックス。

私なりのあらすじ↓

攻のヤリチンイケメン西野くんが、特殊能力(メタ推理)を駆使して、いじけた無自覚小悪魔誘い受・鈴原を一方的に救い、幸せな結末を迎える。

★以下雑感

・隣の部屋から聞こえるギシアンにキレてありえないくらい激しく壁殴りまくったくせに、ピンポン鳴らされて「なんだ？　こんな夜中に」て思える鈴原くん(受)のボケっぷりに、冒頭から恐怖を抱く。

・上半身裸でやってきた色男(隣の部屋の住人・西野くん(攻))を見てもまだ、「え？　誰…何者ですか」とか言ってる勘の悪すぎる鈴原くんに、恐怖を超えてコイツ大丈夫かと心配になる。

・工口シーンの擬音の描き文字が配置と字体のバリエーションのせいか、おもちゃ箱感つーか、パビリオン感つーか、パレード感つーか、何かそんなお祭りっぽい感じを醸し出してて、白黒だけど画面がカラフルに思えてきて楽しい。

・そんな中、前後に特につながりが見つけられない謎モノローグ、「意識を切り離せない」が見参ッ！　な、なんだこれ…どういう意味だ…いきなり孤島のごとく四角に囲まれて出現したけど、いったいこのモノローグは何のためにここに存在してるんだ…？　あまりに気になって、いよいよパビリオン工口に集中できなくなっｔ…、ハッΣ(゜ロ゜)まさか、この状態こそが「意識を切り離せない」なのか…！？

・ヤリ部屋として提供した自分の部屋から帰っていく、片想い中の親友・中山とその彼女を見送る鈴原。それを後ろから見ただけで「お前あの男のことスキなんじゃねーの？」と看破する西野くんの超(メタ)推理が冴え渡る！

・親友(鈴原)の部屋を彼女といたすために借りるとこまでは、ど〜〜〜にかまだ許せるとして、使用済みゴム剥き出しでゴミ箱にも入れずに放って帰るっていう中山と彼女の神経、マジでイッちゃってるぅッ(゜∀゜)∩↑↑

・ちなみにここまででまだ第１話へのツッコミなんやで…

・前夜、隣(自室)に親友カップルがいるのわかってる状況で、イケメンノンケと、人生初めての合体♂♂をなし遂げたというのに、翌朝、体のだるさ感じても「うう…体おも…なんでだ？」と安定のおとぼけを繰り出す鈴原、マジで心配。【本日のラッキーアイテム：脳ドック】

・鈴原の部屋使うなら「きちんとキレイにして返せよ」って中山に言える西野くんのマトモさ尊い…イケメン…//// 西野くん、ちょっと下半身はやんちゃだったかもしらんが、この漫画の中では唯一マトモないい子だよイケメン…////

・声が出そうになるとキスで口塞いでくれるイケメンメタ探偵(ちがう)ニシノ！　イケメタ〜！！

・出た〜！！　中山と彼女に鈴原と自分の関係をバラす一言、「昨日はスンマセンね うるさくしちまって」イッケメーン////　このときの西野くんの笑顔、最高かっこいいんすわ…////

・毎回女に殴らせてあげてる西野くんて、ホントは優しい人なんだよねッ////(※西野厨の感想です)

・たぶん自己否定の強さゆえに「ホモ」「ノーマル」って言い方をする鈴原に対して、最初から「ゲイ」としか言わない西野マジでイケメン

・女に殴られた痕も痛々しいイケメンが言葉重ねて告ってんのに、「お前をほっとけねぇ」のひとことから、話を【自分の親友への気持ちについては放っといてくれ】に力業でねじ曲げる、鈴原のすっとぼけ自己中力に、恐怖から心配を越え、もはや感心しはじめる。

・鈴原゜゜(オレが一番いい加減な奴だ)

・わたし゜゜(知ってた)

・「悪ぃタイミング間違えたわ」のときの鈴原の、これ見よがしな傷ついてます顔すっげぇ(；∀；)　どんだけ誘い受けなんだよ…しかも無自覚だから手に負えんぞこいつ…西野逃げて！！

・そんな読者(わたし)の思いなど露知らず、無自覚小悪魔鈴原にすっかり夢中のメタ探偵ニシノ。中山の「あいつ(略)いろんなこと我慢してきたはずなんだよ」発言から、読者(わたし)にいまいち伝わってなかった鈴原の積年の苦しみを看破！　そして鈴原の元へ走るのであった…(やめときゃいいのに…)

・鈴原の手掴んだ西野の大ゴマ、腕の筋までイケメン。

・終わり方よかった。

・同時収録の読み切りは女装攻め。【アナ二ー経験有と聞いて→クソ工口い】【経験多いキャラが本命とやった感想→こんなよかったのはじめてかも】という、表題作とモロ被りのパターン工口が繰り返され、さすがに「またこれ…！？」と声に出てしまう。どうせなら例の謎モノローグも出してあげてほしかったな(；∀；)つ【意識を切り離せない】

・おまけまんが、１頁めの西野くんの笑顔かわいすぎるぅ…！！　好き！！

・ラブホのガラスばりの風呂場をテレビでよくみるって、いったい鈴原は普段どんなテレビ見てるん…？(；∀；)　てかセリフひらがな多すぎない…？(；∀；)

・ローション風呂で気絶した、自分とほぼ背丈変わらない男をベッドに運べる西野くん強〜い、イッケメ〜ン////

・あとがき読んで初めて、表題作が【どシリアス】だったことを知ったのだった…(；∀；)つ【俺の知ってるどシリアスと違う】【ど尻assですねわかります】

★本体価格675円の勝手な内訳
　・西野くんの格好良さ：660円
　・表紙・装丁：10円
　・これどシリアスだったんだ！という新鮮な驚きと湧き出る笑い：5円